「たとえば、シェークスピアなどの作品が学べる海外文学の講義は、舞台の仕事でも役立つと思って取り組んでいました。英語の能力を伸ばすことでグループの活動に貢献もできると考えていました。しかし、正直なところ、学業はずっと悩みながら続けてきました。ぼくよりもずっと忙しくても仕事と学業を両立させて大学を卒業している先輩が大勢いるので、ぼくが器用な性格ではないことが悪いのですが、仕事に打ち込むほど、大学の勉強に集中できないことも増えてしまったんです」

 岡本のスケジュールはこれまで学業が最優先。授業の時間を避けて仕事のスケジュールが組まれるので、他のメンバーも少なからず影響を受けてきた。

「大学や学業とはいっても、あくまでプライベートなこと。メンバーには、いろんな我慢をしてもらってきました。それが心苦しかったところもありました」

 同大学は女子学生の割合が高いことでも知られているが、アイドルという仕事を持つ岡本にとって、友人をつくることもハードルが高かった。

「実は今回退学になる前、一度、自主退学しているんです。2014年の春ですね。学業との両立は難しくて…。それでも、やっぱり語学を学び、大学を卒業するというのが親との約束ですし自分の個性でもあると考え直し、2015年春に再試験を受けて、復学したという経緯もありました。

 慶應大学を卒業された嵐の櫻井翔くん(36才)にも相談したことがありました。“何かあったらいつでも電話して”と親身になってくださって…。みなさんに協力してもらったのに、こうなってしまったこと、すべてはぼくの力不足です。退学になったのは昨年夏のことですが、まだ気持ちの整理がついていないというのが本当のところです。父も本当に残念だったと思います。

 昨年末、初めてNHK紅白歌合戦に出させていただいたとき、父から“生まれ変わったつもりで頑張れ”と声をかけられました。今は改めて、Hey! Say! JUMPとファンのみなさんのために、ぼくが何ができるのかを真剣に考えています」

 岡本が悩み、考えた先にある未来に期待したい。

※女性セブン2018年5月3日号

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