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貝とヒトデ、どっちが強い? 水族館の地味な生物の秘密

貝VSヒトデ、力自慢はどっち?(撮影/アフロ)

 GWに水族館に行くという人も多いだろう。そこで、水族館の中では少々地味な生物についての豆知識を紹介しよう。

 アサリなどの二枚貝は、殻を閉じる筋力が強く、生物界で最強ともいわれる。これは敵から身を守るためだ。東京工業大学名誉教授の本川達雄さんが教えてくれる。

「でも、ヒトデはその殻をこじ開けられるんです。管足という先が吸盤になっている足を数百本、貝全体にはりつけて引っ張り続け、貝が口を開けるまで1週間でも待つんです。そして、少しでも隙間が開いたら、胃袋を口から出して貝の中に流し込み、消化液で溶かして食べるんです」

 ヒトデなどの棘皮動物は星形や五角形なのが特徴。これは全方向に動けて餌がとりやすいから。一方、貝の殻が螺旋形なのは、定説では成長しても形が変わらないからだという。

 また、ナマコの生態は謎が多く、口と肛門と消化器官しかなく、目も耳も鼻も心臓もない。呼吸は肛門でし、皮膚を“武器”にするという。

「ナマコをつつくと皮膚が硬くなります。さらに続けると今度は軟らかくなってドロドロに。そして隙間から腸を吐き出し、敵がそれを食べている間に逃げるんです」(本川さん)

 腸はその後再生するので心配はいらない。

※女性セブン2018年5月10・17日号

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