「安倍さんは総裁選が怖いから解散したい。内閣支持率20%台の現状では3選は難しい。しかも、総裁選は政策論争が解禁されるから、不満があっても黙っていた議員たちが遠慮なく反安倍を主張できる。党内から安倍政治への批判が噴出するのは間違いない」
ところが、解散・総選挙になれば勝手は違ってくるという。
「自民党候補は自分たちが担いだ総理を批判できなくなるうえ、選挙後の総裁選で“やっぱり安倍政治はダメだ”とは主張しにくい。いまの野党の体たらくでは誰が総理でも自民党は選挙で負けないが、官邸は過半数さえ維持すれば『有権者の信任を受けた総理を交代させる必要はない』と無投票で安倍3選に持ち込むつもりなのが見え見えで、こんな選挙などやっていられない」(同前)
※週刊ポスト2018年5月18日号