(作品解説)【昭和少女&日本刀】
台湾総督府は纏足の禁止や女学校を設立するなど、積極的に女性の地位向上に努力した。昭和生まれの少女たちは「生まれた時から日本人」として生き、「良妻賢母」を旨とする教育を受け、自由闊達に生きていた。しかし、1941年以後、戦時体制下では内地日本と同様に強くたくましく生きることを余儀なくされた。本イラストには清楚で透明感のある台湾大和撫子が日本刀を持ち、毅然と運命に立ち向かっていく姿がいきいきと描かれている。
文・作品解説■藤重太
【プロフィール】(ふじ・じゅうた)1967年東京生まれ。千葉県成田高校卒業後、台湾大学に留学。卒業後は、日本と台湾の企業民間交流のコミュニケーション・コーディネーターとして活動中。「台湾から日本の原点回帰を」がモットー。
※SAPIO2018年5・6月号