スポーツ

相撲協会、商売が絡むと伝統を曲げ批判には“神事”と言い訳

醜聞が止まらない相撲協会(時事通信フォト)

 5月13日に大相撲夏場所の初日を迎えるが、相次ぐトラブルに日本相撲協会は揺れ続けている。春巡業中に浮上した「女人禁制」問題を巡っても、協会の対応は右往左往した。

 この議題だけのためにわざわざ招集された4月28日の臨時理事会後、八角理事長(元横綱・北勝海)は、女性看護師に土俵から降りるようアナウンスした問題を改めて謝罪。一方、相撲が「神事」であることを理由に、議論に時間をかけたいともした。

 だが、大相撲の“伝統”がこれまで繰り返し変えられてきたことを踏まえると、対応のちぐはぐさが際立つ。

「NHKラジオ中継が始まった3年後(1931年)には、すぐ決着がついてしまう相撲を減らす狙いから、それまでの二重土俵の内側の円を取って土俵の大きさを直径15尺(約4.6m)に広げた。1953年にテレビ中継が始まると、テレビ映りのために4隅の柱を撤廃。ビジネスが絡むと伝統を自ら曲げ、批判に晒されると“伝統の神事”と言い訳する。そのご都合主義が露呈した格好だ」(ベテラン記者)

 信頼回復はほど遠いのだ。

※週刊ポスト2018年5月18日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

長所は「どこでも寝られるところ」だと分析された(4月、東京・八王子市。時事通信フォト)
愛子さま、歓迎会の翌日の朝に遅刻し「起きられませんでした」と謝罪 “時間管理”は雅子さまと共通の課題
NEWSポストセブン
日本中を震撼させた事件の初公判が行われた
【悲劇の発端】瑠奈被告(30)は「女だと思ってたらおじさんだった」と怒り…母は被害者と会わないよう「組長の娘」という架空シナリオ作成 ススキノ事件初公判
NEWSポストセブン
中村芝翫と三田寛子
《愛人との半同棲先で修羅場》それでも三田寛子が中村芝翫から離れない理由「夫婦をつなぎとめる一通の手紙」
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告
【父親とSMプレイの練習していた】瑠奈被告(30)の「女王様になりたい」に従った従順な両親の罪
NEWSポストセブン
松岡茉優と有岡大貴
【8年交際の全貌】Hey!Say!JUMP有岡大貴と松岡茉優が結婚「この春、引っ越した超こだわりの新居」
NEWSポストセブン
藤井聡太八冠、満員電車で予期せぬハプニング 隣に座った女性が頭をカックンカックン…冷静な対応で見せた“強メンタル”
藤井聡太八冠、満員電車で予期せぬハプニング 隣に座った女性が頭をカックンカックン…冷静な対応で見せた“強メンタル”
女性セブン
佳子さま
【不適切なクレームが増加?】佳子さまがギリシャ訪問中に着用のプチプライス“ロイヤルブルーのニット”が完売 それでもブランドが喜べない理由
女性セブン
田村瑠奈被告
【戦慄の寝室】瑠奈被告(30)は「目玉入りのガラス瓶、見て!」と母の寝床近くに置き…「頭部からくり抜かれた眼球」浩子被告は耐えられず ススキノ事件初公判
NEWSポストセブン
中村芝翫と三田寛子(インスタグラムより)
《三田寛子が中村芝翫の愛人との“半同棲先”に突入》「もっとしっかりしなさいよ!」修羅場に響いた妻の怒声、4度目不倫に“仏の顔も3度まで”
NEWSポストセブン
中村七之助の熱愛が発覚
【独占スクープ】中村七之助が京都のナンバーワン芸妓と熱愛、家族公認の仲 本人は「芸達者ですし、真面目なかた」と認める
女性セブン
日本中を震撼させた事件の初公判が行われた
【絶望の浴室】瑠奈被告(30)が「おじさんの頭持って帰ってきた」…頭部を見た母は「この世の地獄がここにある」 ススキノ事件初公判
NEWSポストセブン
杏が日本で入院していた
杏が日本で極秘入院、ワンオペ育児と仕事で限界に ひっきりなしに仕事のオファーも数日間の休みを決断か
女性セブン