ご相談の許可がないムクドリの捕獲は違法になり、処罰される可能性があります。愛玩目的で捕獲の許可を受けるには飼養の実績があることなどが必要で、なかなか大変ですし、許可申請は捕獲等をしようとする者がするのであり、すでに飼養しているあなたが受けることはできません。
このように、野生動物の捕獲が厳しく制限されているのは野生動物を野生の状態においておくのがベストという考えに基づいているからです。傷ついた野生動物を保護したら、役所と相談して動物園や保護団体に引き取ってもらうのがよいでしょう。
前述したように、この法律は環境衛生の維持に重大な支障を及ぼす恐れのある、ドブネズミ等のネズミは対象外としていますので、その捕獲は支障ありません。
【弁護士プロフィール】竹下正己(たけした・まさみ):1946年、大阪生まれ。東京大学法学部卒業。1971年、弁護士登録。
※週刊ポスト2018年5月18日号