国内
2018.05.22 16:00 女性セブン
動画投稿のネタに利用されるハイブリッド・アニマルの問題点

ライオンとトラのハイブリッド「ライガー」
海外セレブがブームに火をつけ、異なる犬種をかけ合わせた「MIX犬」の人気が急上昇している。マルチーズ×プードルの“マルプー”やチワワ×ダックスフンドの“チワックス”などが存在するが、犬以外の動物界にも両親の種が異なる“雑種”は存在する。それらは「ハイブリッド・アニマル」とも呼ばれ、犬の雑種とは根本的に違うと動物行動学者の新宅広二さんは言う。
「犬は、犬種により見た目が違うので、かけ合わせると別の生物に見えますが、生物学的にはすべて同じ1つの種。MIX犬同士で子供も産めるため、人工的にかけ合わせなくても、自然に犬の雑種は生まれます。
しかし、ライオンやトラなどは、種によって染色体の数が違うので、人工的にかけ合わせないと誕生せず、ハイブリッド・アニマル同士で、子供が産めません」(新宅さん、以下「」内同)
シマウマ×馬の「ゼブロイド」やライオン×トラの「ライガー」などが誕生している。だが、ハイブリッド・アニマルは、精子や卵子ができず、子供をつくる能力が備わっていないので一代限りの命だという。
「これらの動物は、サーカスや動物園などで“珍獣”として展示されるため、人に“作られた”んです。しかし、倫理的に問題があると、20世紀後半から、世界的に自粛傾向に。今や日本では、見ることもできません」
ところが近年、動画投稿サイトなどのネタ作りで、意図的に生み出そうとする人が現れ、問題となっている。
「現在、取り締まる法律や罰則などはありません。しかし今後は、種を守るためにも、規制が進むかもしれません」
※女性セブン2018年5月31日号
関連記事
トピックス

田中邦衛の“恋人”児島美ゆきが語る「高倉健さんとの縁結び」
NEWSポストセブン

芸能界の枕営業事情 ベテラン芸人が駆使する告発されにくい誘い方
女性セブン

小室文書に宮内庁震撼「眞子さまのご意向でここまでこじれてきた」
女性セブン

有吉弘行と夏目三久の初2ショット 愛犬を抱えてお散歩デート撮
女性セブン

悲願Vの松山英樹 妻との出会いは高校の部活、猛アタックで交際に
女性セブン

吉瀬美智子セレブ離婚の背景 義母の葬儀も行かず…夫婦にできた溝
NEWSポストセブン

吉田拓郎が明かす夫婦の終活 妻・森下愛子は「1年前に引退」
女性セブン

「週刊ポスト」本日発売! 小室圭「録音テープ騒動」ほか
NEWSポストセブン