ライフ

【法律相談】ふらつき自転車に警笛を鳴らしても良いか

「プップー」と鳴らしちゃダメ?

 車には必ずクラクションが付いているが、好きな時に鳴らして良いわけではなく、鳴らしても良い状況、鳴らさなくてはいけない状況などがきちんと定められている。では、自動車の運転手からすれば危険に見える“ふらつき自転車”に警笛を鳴らすと罪になってしまうのか? 弁護士の竹下正己氏が回答する。

【相談】
 都内の中野通りは車道の脇に自転車通行OKのペイントがなされています。先日、私の車の前を走っていた自転車が、ふらふらしていたので危険回避の目的で、クラクションを鳴らしました。その結果、運転者は驚き転倒しそうに。こういう場合、警笛を鳴らしてケガをさせたら、私が罪に問われるのでしょうか。

【回答】
 自転車レーンが標識で示されていれば、自転車専用通行帯となり、自転車はこの通行帯を通行する義務があり、それ以外を走行することはできません。自転車通行OKのペイント表示は自転車レーンの標識ではなくても、原則に従い、道路の左側端に寄って通行する義務があります。

 ふらふらと道の真ん中に出てくる自転車は、この義務に違反していることになります。しかも、危ない走行です。つい警笛を鳴らしたくなる気持ちも理解できます。

 しかし、クラクションは見通しの利かない交差点や曲がり角、あるいは上り坂の頂上で道路標識等により、指定された場所を通行しようとする際に鳴らす義務はありますが、それ以外の場所では「法令の規定により警音器を鳴らさなければならないこととされている場合を除き、警音器を鳴らしてはならない」とされています。なぜなら、むやみに鳴らすと運転者の注意をひきつけ、かえって危険になるからです。

関連キーワード

関連記事

トピックス

出廷した水原一平被告(共同通信フォト)
《水原一平を待ち続ける》最愛の妻・Aさんが“引っ越し”、夫婦で住んでいた「プール付きマンション」を解約…「一平さんしか家族がいない」明かされていた一途な思い
NEWSポストセブン
公務に臨まれるたびに、そのファッションが注目を集める秋篠宮家の次女・佳子さま(共同通信社)
「スタイリストはいないの?」秋篠宮家・佳子さまがお召しになった“クッキリ服”に賛否、世界各地のSNSやウェブサイトで反響広まる
NEWSポストセブン
舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』でハリー・ポッター役を演じる稲垣吾郎
舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』に出演、稲垣吾郎インタビュー「これまでの舞台とは景色が違いました」 
女性セブン
司組長が到着した。傘をさすのは竹内照明・弘道会会長だ
「110年の山口組の歴史に汚点を残すのでは…」山口組・司忍組長、竹内照明若頭が狙う“総本部奪還作戦”【警察は「壊滅まで解除はない」と強硬姿勢】
NEWSポストセブン
麻薬取締法違反容疑で家宅捜査を受けた米倉涼子
「8月が終わる…」米倉涼子が家宅捜索後に公式SNSで限定公開していたファンへの“ラストメッセージ”《FC会員が証言》
NEWSポストセブン
巨人を引退した長野久義、妻でテレビ朝日アナウンサーの下平さやか(左・時事通信フォト)
《結婚10年目に引退》巨人・長野久義、12歳年上妻のテレ朝・下平さやかアナが明かしていた夫への“不満” 「写真を断られて」
NEWSポストセブン
バスツアーを完遂したイボニー・ブルー(インスタグラムより)
《新入生をターゲットに…》「60人くらいと寝た」金髪美人インフルエンサー(26)、イギリスの大学めぐるバスツアーの海外進出に意欲
NEWSポストセブン
大谷が購入したハワイの別荘の広告が消えた(共同通信)
【ハワイ別荘・泥沼訴訟に新展開】「大谷翔平があんたを訴えるぞ!と脅しを…」原告女性が「代理人・バレロ氏の横暴」を主張、「真美子さんと愛娘の存在」で変化か
NEWSポストセブン
小林夢果、川崎春花、阿部未悠
トリプルボギー不倫騒動のシード権争いに明暗 シーズン終盤で阿部未悠のみが圏内、川崎春花と小林夢果に残された希望は“一発逆転優勝”
週刊ポスト
「第72回日本伝統工芸展京都展」を視察された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年10月10日、撮影/JMPA)
《京都ではんなりファッション》佳子さま、シンプルなアイボリーのセットアップに華やかさをプラス 和柄のスカーフは室町時代から続く京都の老舗ブランド
NEWSポストセブン
部下と“ラブホ密会”が報じられた前橋市の小川晶市長(左・時事通信フォト)
《黒縁メガネで笑顔を浮かべ…“ラブホ通い詰め動画”が存在》前橋市長の「釈明会見」に止まぬ困惑と批判の声、市関係者は「動画を見た人は彼女の説明に違和感を持っている」
NEWSポストセブン
国民スポーツ大会の総合閉会式に出席された佳子さま(10月8日撮影、共同通信社)
《“クッキリ服”に心配の声》佳子さまの“際立ちファッション”をモード誌スタイリストが解説「由緒あるブランドをフレッシュに着こなして」
NEWSポストセブン