2016年には各国の金融機関から総額8000万ドルもの資金をサイバーで不正に奪い、さらに他国のインフラ破壊など軍事的攻撃能力を高めているという。
このような手段での攻撃も十二分に想定できるわけだ。こうした北朝鮮の脅威は日本国を破壊しうる目前の現実の危機なのである。
●こもり・よしひさ/慶應義塾大学経済学部卒業。毎日新聞を経て、産経新聞に入社。ロンドン支局長、ワシントン支局長、中国総局長などを経て、2013年から現職。2015年より麗澤大学特別教授を兼務。著書に『戦争がイヤなら憲法を変えなさい』(飛鳥新社)、『トランプは中国の膨張を許さない!』(PHP研究所)などがある。
※SAPIO2018年5・6月号