かつて号外発行を判断する立場にあった新聞社の元編集部門幹部は、こう打ち明ける。
「号外には大きな経費がかかるうえに売り上げはゼロ。一方で報道機関の使命があり、その狭間で号外を出す必要性があるニュースかどうか迷うことも。しかし、『迷ったら出す』が私の判断基準でした。実際、出して怒られることはありませんでした。記者時代に昭和天皇崩御の号外の予定稿を書いたことがありますが、来年の新元号決定の号外は全国各新聞社から出ると思います」
“世紀の号外”を街頭で手にできれば、「時代の目撃者」になれるはずだ。
※週刊ポスト2018年6月15日号