「これまでの政治は団体や組合の関係者だけが声をあげる場でしたが、最近は『保育園落ちた日本死ね‼』の匿名ブログや過労死の遺族、MeToo運動など、一般の女性が声をあげることで政治が動くようになりました。勇気を出して声をあげることを積み重ねれば、着実に世の中が変わっていくはずです」
「男女平等の母」として2人の娘を産み、大切に育ててきた赤松さんは「ここからがスタート」と背筋を伸ばす。
「候補者男女均等法は罰則規定がないので、各政党が本気で実行するかどうかを有権者がチェックする必要があります。どの政党が女性議員をどれだけ増やしたか、女性の候補者や幹部をどれだけ増やしたかをしっかり監視して、やる気のない政党には選挙で『ノー』を突きつけることが何より大事です。私たちは大切な参政権を持っているのですから。目を大きく見開いて見る必要がある」(赤松さん)
そう言いながら大きく見開いた赤松さんの目は、33年前と同じくらい輝きと情熱に満ちていた。
※女性セブン2018年6月21日号