新華社通信が配信した、この記者の「秦代の陶製の兵士像」記事が中国政府のシンクタンク、社会科学院の研究者の目に留まり、同年7月には社会科学院の専門家からなる「秦俑考古小組(チーム)」が発掘現場を訪れ、続々と多数の兵馬俑を発掘、秦の始皇帝陵の発見につながっていく。
臨潼区博物館陳列部の梁方・主任は「趙氏の考古学にかけた生涯は偉大な功績に満ちあふれている。兵馬俑の修復・鑑定は趙氏の功績の一部にすぎず、そのほかにも多くの遺跡を発見した。趙氏がいなければ、始皇帝陵はいまだに発見されなかったかもしれない」と指摘している。
また、中国社会科学院考古研究所の劉瑞研究員は「趙氏は名誉と利益にこだわらず、黙々と努力し、大量の文物を保護した。彼は兵馬俑を発見し鑑定した最初の人物であるとともに、陝西省の末端の文物作業者の代表人物でもある」と称賛している。