ライフ

アルミホイルとラップ その違いと上手な使い分け法を解説

角煮の脂はラップで吸着を(イラスト/いばさえみ)

 普段、何気なく使っているアルミホイルとラップ。果たしてこの食材、本当はどっちで包むべきなのか、迷わず使い分けできている人は少ないだろう。ここでは、それぞれの特性を解説し、上手な使い分け方をお伝えしよう。

◆ご飯を冷凍保存するならラップが正解!

 アルミホイルは金属のため、マイクロ波をはね返してしまうので電子レンジでは使用できない。

「ご飯を冷凍する時は、食べる際に電子レンジで加熱解凍することを考えると、圧倒的にラップの方が便利です」(料理研究家・島本美由紀さん)

◆スーパーのラップはニオイが漏れやすい

 店頭で使われるラップは、酸素透過度が高い種類のため、ニオイが外に漏れやすい。一方、家庭で使う『クレラップ』などはニオイに強い。

「スーパーで肉や魚を買ってきたら、家で包み直すと、冷蔵庫内にニオイが充満するのを防ぎ、より鮮度もキープできます」(一般社団法人 日本食品包装協会 広瀬和彦さん)

◆ラップ+キッチンペーパーで包んで加熱するとふっくら

 さつまいもやじゃがいもなどのいも類は、水で湿らせたキッチンペーパーを1枚巻いてからラップで包み、レンジで加熱する。

「ラップが蒸気を閉じ込めて、ふっくら蒸すことができます」(島本さん)

◆角煮の脂はラップで吸着

 角煮を作った時に、表面に固まる白いラード。この上にラップをのせると、ラップに吸い付くように脂がくっつく。余分な脂をカットできて、ヘルシーに。

【アルミホイル使用術】

◆おにぎりがべちゃつかない

 お弁当用など、おにぎりを包む時はアルミホイルを。ラップだと内側に結露がつき、おにぎりがべちゃっとしてしまう。

「アルミホイルはその硬さから、おにぎりとアルミホイルの間に空気の層ができるため、べちゃべちゃになりにくい。遮光性にも優れているので、炊飯ジャーと似た状態をキープできると考えられます。のりは別にして、これもアルミホイルに包めば、湿気を遮断して、パリパリ感を保てます」(一般社団法人 日本アルミニウム協会 中野直男さん)

◆グリルで早く焼けて、お手入れもラクラク!

 アルミホイルは金属なので、熱伝導率が高いのも特徴。鉄の3倍も熱伝導率がよいという。

「あじの干ものやししゃもなど、網にくっつきやすい魚はアルミホイルにのせたまま魚焼きグリルへ。熱伝導率が高いから、早く焼けます。また、この状態で焼くと、グリルが汚れず洗うのもラクです」(島本さん)

関連キーワード

関連記事

トピックス

元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
日本テレビの杉野真実アナウンサー(本人のインスタグラムより)
【凄いリップサービス】森喜朗元総理が日テレ人気女子アナの結婚披露宴で大放言「ずいぶん政治家も紹介した」
NEWSポストセブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
伊勢ヶ濱部屋に転籍した元白鵬の宮城野親方
元・白鵬の宮城野部屋を伊勢ヶ濱部屋が“吸収”で何が起きる? 二子山部屋の元おかみ・藤田紀子さんが語る「ちゃんこ」「力士が寝る場所」の意外な変化
NEWSポストセブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
女性セブン
今年の1月に50歳を迎えた高橋由美子
《高橋由美子が“抱えられて大泥酔”した歌舞伎町の夜》元正統派アイドルがしなだれ「はしご酒場放浪11時間」介抱する男
NEWSポストセブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
STAP細胞騒動から10年
【全文公開】STAP細胞騒動の小保方晴子さん、昨年ひそかに結婚していた お相手は同い年の「最大の理解者」
女性セブン
逮捕された十枝内容疑者
《青森県七戸町で死体遺棄》愛車は「赤いチェイサー」逮捕の運送会社代表、親戚で愛人関係にある女性らと元従業員を……近隣住民が感じた「殺意」
NEWSポストセブン