上ひつまぶし 4000円 肝吸付(撮影/佐藤敏和)
●鰻 木屋(愛知県名古屋市東区東外堀町11)
器からはみ出る鰻の蒲焼がインパクト大の「おひつまぶし」(2850円~)を出すのは、江戸時代後期創業の老舗店。
名古屋名物ひつまぶしは、身を蒸さずに地焼きする関西風で調理。店では高火力を誇る紀州備長炭などを使い、強火で焼き上げる。たまり醤油と砂糖が入る甘辛い一子相伝のタレと絡み、食欲をそそる香ばしい風味を醸し出す。
しゃもじを十文字に入れ、1膳目はそのまま、2膳目は薬味で、3膳目は鰹と昆布の出汁をかけて味の変化を楽しめる。4膳目は好きな食べ方で締め、舌もお腹も満たされる。国産を使う同店は約70年前から鰻供養のために毎年初めの夏の土用の丑の日を休みにしている。
【料理】上おひつまぶし4000円(肝吸付)