●炭焼きうなぎの魚伊本店(大阪府大阪市旭区高殿4-8-10)
狐色のふっくらとした身に箸を入れると、強力な炭火で焼かれた皮目からパリパリッと音が響く。関西の蒲焼は、腹開きをした身を蒸さないで地焼きする。
慶応3(1867)年創業の同店は、火力と遠赤外線効果が高い土佐の備長炭を使用。何度も手返しをしながら焼き上げることで中はふわふわと柔らかく、外側は香ばしくクリスピーな食感に仕上げる。
甘めの秘伝のタレには、焼いた鰻から落ちる脂が溶け込む。「鰻が苦手という方も“魚伊の鰻なら食べられる”とおっしゃってくれます」(店長・馬部俊宏さん)。活鰻の卸問屋でもあり、各地から集まる中から、その日状態のよい鰻を選んで提供している。
【料理】うな丼(特上)4200円(肝吸い・香の物付)、うなぎの三種盛り(燻製、八幡巻、やわらか煮)1280円