コロンビア戦で開始早々PKを獲得してゴールを決め、快進撃の口火を切った香川真司(29、ドルトムント)は、豊富な運動量で攻守の要となった。セネガル戦では長友佑都(31、ガラタサライ)が、ロングボールに技ありのトラップで反応し、相手DF2人を置き去りにして、乾貴士(30、ベティス)のゴールをアシスト。
何より、本田圭佑(32、パチューカ)である。コロンビア戦、セネガル戦の2試合で出場時間は45分ほどにもかかわらず、1ゴール1アシスト。セネガル戦での落ち着きはらってのゴールは若造には真似できない、まさに“おっさん力”の真骨頂だった。
出場時間を限定する西野監督の起用が奏功した格好だ。本誌は見出しに〈本田は出さなくていい〉(6月25日発売号)とも掲げてしまっていた。これも素直に間違いを認めてお詫びします。
ただ、酷評していたのが本誌だけではないことは書き添えておきたい。
メンバー発表翌日の6月1日、スポーツ紙には〈忖度ジャパン〉(日刊スポーツ)といった見出しが並んでいた。チームが成田から出発した際には、見送るファンが前回ブラジル大会の700人に対し、150人しかいなかったことについて、〈チームへの世間の関心度を表すような人数となった〉(スポーツ報知、6月3日付)など、これでもかというほど冷たい書きぶり。