最近では元CIA工作員のケビン・マロリー被告(61)が6月8日、 米バージニア州アレキサンドリアの連邦裁判所の陪審で、中国のスパイに機密書類を売り渡していたとして、有罪評決を言い渡された。
検察側は「マロリー被告が中国への機密情報売り渡しにより米国を裏切ったのは明らかだ」と主張している。量刑の言い渡しは9月の予定で、終身刑となる可能性もあるという。
これについて、米司法省のジョン・デマーズ司法次官補(国家安全保障担当)は「外国勢力のためのスパイ行為で、米国民が有罪になるのは耐え難く悲しい」と述べた。そのうえで、一連のスパイ事件は偶然起きたものではなく、「中国はアメリカの国家機密を盗むべく、政府ぐるみの組織的で、高度な取り組みを進めているのだ」との見方を明らかにしている。