通称“ギャッツビー什器”に入れた商品はよく売れる
縦長の丸いポールは、通称「ギャツビー什器」と呼ばれる。マンダムの汗拭きシート「ギャツビー」を大量に入れて販売したところよく売れたのが由来だ。
「商品を整理整頓するのがコンビニの陳列法ですが、ドンキは商品を山盛りにしたりポールに投げ込んだり、目をひくダイナミックな印象を重視しています」(吉岡さん)
長さ約50cmもの特大カルパスまで販売されている。コンビニでは売れないため絶対に販売できないが、“ドンキ流”をちりばめた店内でなら、“宴会前になぜか買ってしまう”という人もいるという。新設ゲームコーナーは、「人生ゲーム」などのパーティーゲームから玩具、カードゲームなど約50種類を揃える。
ファミリーマートライン運営事業部長の今木誠さんが語る。
「“ドンキ流”を取り入れることで、ネットでは体感できない“買い物の楽しさ”を追求しました。一方で、ファミチキや中食など、ファミマらしい商品はしっかり残しました。まだオープンして約1か月ですが、客数や売り上げも着実に増えています」
いつものコンビニなら目的の棚に向かって一直線。だがこのお店は、「回っているとつい衝動買いしたくなる楽しさがある」(買い物に来ていた主婦)。掘り出し物を見つけるように買い物できる楽しさが満載だった。
※女性セブン2018年7月19・26日号