国際情報

中国社会を騒がせた売春グループ摘発事例

摘発逃れのために妊婦が犯罪に関わることも頻発(アフロ)

 習近平政権による「浄化」が進む中国。拝金主義的な価値観がはびこる一方で、なくならない犯罪もある。現地の情勢に詳しい拓殖大学海外事情研究所教授の富坂聰氏が指摘する。

 * * *
 中国ではレンタルを表現するとき「出租」を頭につけるケースが多い。(厳密に言えばレンタルではないが)例えばタクシーの場合には「出租汽車」となる。ちなみに中国語を使う台湾では、「計程車」だ。

 極めて便利な「出租」という言葉だが、これを妻の上につけるととんでもない意味になる。「出租妻子」。いわゆる「レンタル妻」であり、妻に売春させることだ。

 1992年、「南巡講話」という中国が本格的に経済発展へと向かう号砲が鳴らされ、ほどなく「向銭看」(拝金主義)とよばれる時代の価値観が広がるなかで、新聞の見出しにこの「レンタル妻」の文字が躍ったときには大層驚かされたが、こうした犯罪はずっとなくならずに続いているようだ。

 6月1日、浙江省秀洲の警察は内偵で追いかけていた売春グループを摘発した。このニュースに絡んでメディアが注目したのは、警察署に勾留された売春婦10数名のなかの二人は、子供を産んだばかりであったということだ。しかも、その出産したばかりの女性の一人は、ホテルまでの送迎をしていた運転手で、犯罪グループのメンバーの妻であったというから驚きだ。

 売春婦は最も下が21歳。最も上が25歳。一日平均10回の売春をさせられていた。

関連キーワード

トピックス

西城秀樹さんの長男・木本慎之介がデビュー
《西城秀樹さん七回忌》長男・木本慎之介が歌手デビューに向けて本格始動 朝倉未来の芸能事務所に所属、公式YouTubeもスタート
女性セブン
兵役のため活動休止中のBTS。メンバー全員が除隊となる2025年にグループ活動再開を目指している(写真/アフロ)
【韓国大手事務所HYBEの内紛】「BTSの父」と「NewJeansの母」が対立 ARMY激怒で騒動は泥沼に、両グループの活動に影響も
女性セブン
有村架純と川口春奈
有村架純、目黒蓮主演の次期月9のヒロインに内定 『silent』で目黒の恋人役を好演した川口春奈と「同世代のライバル」対決か
女性セブン
林田理沙アナ。離婚していたことがわかった(NHK公式HPより)
離婚のNHK林田理沙アナ(34) バッサリショートの“断髪”で見せた「再出発」への決意
NEWSポストセブン
フジ生田竜聖アナ(HPより)、元妻・秋元優里元アナ
《再婚のフジ生田竜聖アナ》前妻・秋元優里元アナとの「現在の関係」 竹林報道の同局社員とニアミスの緊迫
NEWSポストセブン
小泉氏は石破氏に決起を促した
《恐れられる“純ちゃん”の政局勘》小泉純一郎氏、山崎拓氏ら自民重鎮OBの会合に石破茂氏が呼ばれた本当の理由
週刊ポスト
大谷翔平(左/時事通信フォト)が伊藤園の「お〜いお茶」とグローバル契約を締結したと発表(右/伊藤園の公式サイトより)
《大谷翔平がスポンサー契約》「お〜いお茶」の段ボールが水原一平容疑者の自宅前にあった理由「水原は“大谷ブランド”を日常的に利用していた」
NEWSポストセブン
撮影現場で木村拓哉が声を上げた
木村拓哉、ドラマ撮影現場での緊迫事態 行ったり来たりしてスマホで撮影する若者集団に「どうかやめてほしい」と厳しく注意
女性セブン
5月場所
波乱の5月場所初日、向正面に「溜席の着物美人」の姿が! 本人が語った溜席の観戦マナー「正座で背筋を伸ばして見てもらいたい」
NEWSポストセブン
氷川きよしの白系私服姿
【全文公開】氷川きよし、“独立金3億円”の再出発「60才になってズンドコは歌いたくない」事務所と考え方にズレ 直撃には「話さないように言われてるの」
女性セブン
被害者の平澤俊乃さん、和久井学容疑者
《新宿タワマン刺殺》「シャンパン連発」上野のキャバクラで働いた被害女性、殺害の1か月前にSNSで意味深発言「今まで男もお金も私を幸せにしなかった」
NEWSポストセブン
広末涼子と鳥羽シェフ
【幸せオーラ満開の姿】広末涼子、交際は順調 鳥羽周作シェフの誕生日に子供たちと庶民派中華でパーティー
女性セブン