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去年の日焼け止めでもOK? 知っておきたい日焼け対策知識

美容皮膚科医の矢沢さんが日焼け対策について解説

 日差しが厳しいこの季節。是が非でも日焼けは防ぎたいところだ。そこで、美容皮膚科医・矢沢真子さんに日焼け対策の豆知識をQ&A方式で教えてもらった。

Q. 「SPF」と「PA」はどう違うの?

A. 「SPF」はUV-B波(シミやそばかすのもとになる紫外線)の防止効果の値で、紫外線に当たってから日焼けするまでの時間を何倍遅らせられるかを示しています。通常、20分ほどで日焼けするといわれているのですが、SPF20ならその20倍の400分、日焼けを遅らせられるということです。「PA」はUV-A波(しわやたるみを招く紫外線)の防止効果の値で、「+」が多いほどその効果は高くなります。

Q. UVカット機能のある化粧品を使えば日焼け止め剤は必要ない?

A. 基本的にはそうですが、重ねて塗ればより効果的です。また、SPFやPA効果は時間とともに薄れてくるので、塗り直しが必要に。2、3時間おきに塗り直しができるよう、量や種類を選びましょう。

Q. 昨年使い残した日焼け止め今年も使っていい?

A. 化粧品の使用期限は基本的に3年ほどですが、これはあくまで未開封の場合。開封してしまうと、色やにおいも変化しますし、成分が分離することもあるので使用はおすすめできません。もし使うのであれば目立たないところで試して、肌がかぶれたりしないか確認してからにして。また、日傘や帽子などUVカット加工のグッズも、その効果は永久的ではありません。数年おきに買い替えた方がベター。

Q. 塗り方のポイントは?

A. 忘れがちなのがあごの下。地面からの照り返しで焼けやすい部分ですから、ぜひ塗ってほしいところ。首や手の甲など年齢が出やすいところも重点的に。頭頂部にはスプレータイプ、唇はUVカット効果のあるリップなど、パーツごとに使い分けることも必要です。

Q.「のむ日焼け止め」って本当に効くの?

A. 紫外線を浴びると体内で活性酸素が発生し、老化を進めてしまうのですが、それを抑制する効果を期待されているのがのむ日焼け止め。つまり、抗酸化サプリメントです。日焼け止め、というと少し語弊がありますが、活性酸素がしわやシミの原因であることを考えると、内側からブロックできる効果はあります。

Q. 日焼け対策グッズ「黒」と「白」どっちがいい?

A. 白は光を反射することで、黒は光を吸収することで紫外線をカットします。UVカット効果があれば、色による差はそれほどありませんが、気をつけたいのは日傘。内側が白地のものだと、光を反射してしまい、照り返しで顔が日焼けしてしまう可能性もあります。

※女性セブン2018年8月2日号

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