仕事の前にイライラが募ってしまった時は、落ち着いた状態で患者の前に出るために抑肝散(ヨクカンサン)を飲みます。夏バテ気味で食欲がなくなった時に飲む抑肝散加陳皮半夏(ヨクカンサンカチンピハンゲ)も、効果を実感しています。
漢方薬を飲んでうまくいく時は、調子が悪くなってから2~3日間の服用で症状が治まる。それ以上長引く場合は専門の医師の診察を受けることが大切です。
●工藤千秋/60歳。くどうちあき脳神経外科クリニック院長。日本脳神経外科学会専門医。1985年、島根医科大学医学部(現島根大学医学部)卒業後、東京労災病院等を経て現職。
※週刊ポスト2018年8月3日号