ライフ

食材価格高騰対策、きのこ・卵・トマト・きゅうりの冷凍法

冷凍きのこの具だくさんみそ汁

 連日続く記録的な猛暑。西日本大豪雨に続く異常気象で野菜の価格が高騰し、家計に大きな影響を与えそうだ。そんな時こそ、食材の冷凍をおすすめしたい。冷凍すると、食感が悪くなったり味が落ちるのでは、と思われがちだが、実はその逆。むしろ冷凍することで食材の鮮度を保ち、おいしくなる方法があるという。

 冷凍食品会社に勤務し、冷凍に関する知識を深めた後独立。現在、冷凍生活アドバイザーとして活躍する西川剛史さんに食材の冷凍について聞いた。まず、きのこの冷凍は?

「日持ちしないきのこ類も冷凍に最適。冷凍することできのこの細胞が傷つき、うま味成分である“グアニル酸”が増えるといわれています」(西川さん、以下「」内同)

【きのこ】
◆オススメの冷凍法
【1】複数のきのこをカットしてボウルの中で混ぜ、それぞれの食感と香りの違いを楽しめる「冷凍きのこミックス」を作る。
【2】ジッパー付き保存袋にきのこミックスを入れ、1日以上冷凍庫に入れて凍ったら完成。調理時は使いたい分だけ取り出して使い、1か月を目途に使い切る。

◆冷凍きのこを使ったレシピ
材料・2人分
冷凍きのこミックス…100g、料理酒…大さじ1、だしの素…小さじ2、水…600cc、みそ…大さじ2、ねぎ小口切り…適量

作り方
【1】料理酒、だしの素、水を鍋に入れ、冷凍きのこミックスも加えて中火で煮立たせる。
【2】きのこが軟らかくなったら、みそを溶き入れて、火を止める。
【3】お椀に移し、好みでねぎを散らす。

【卵】
「卵は冷凍すると、黄身から水分が抜けてたんぱく質同士が結びつくため、まるで半熟のように黄身が固くなり、濃厚な味わいへと変化します」

◆オススメの冷凍法
【1】生卵を殻ごとラップで包み、保存袋に入れて2日以上冷凍庫で凍らせる。ラップはぴったり巻かずにふわっと巻き卵を衝撃から守る。
【2】冷凍した卵は、半熟卵より少し固めの不思議な食感。
【3】冷凍していない生卵と比べると、冷凍卵は黄身が盛り上がっている。

◆レシピ
材料・2人分
冷凍卵…2個、しょうゆ…大さじ2、みりん…大さじ2、大葉…2枚、ごま…適量
作り方
【1】保存袋に入れ冷蔵庫で約6時間、または常温で1~2時間ほどかけて卵を解凍する。
【2】卵を解凍したら、殻を割って黄身だけを取り出す。
【3】黄身が入る容器に入れ、しょうゆとみりんを黄身がつかるまで入れる。
【4】約10分後、皿に大葉を敷き漬け込んだ黄身をのせ、ごまを散らす。

【トマト】
「トマトは冷凍すると、果肉と皮をつなぐ組織が崩れることで、水をかけると皮がきれいにむけるようになります」(西川さん)

◆オススメの冷凍法
 トマトはヘタを取り、水洗いして水気を取ったら、ぴったり空気が入らないようにラップに包み、余った上の方のラップをねじって結ぶ。保存袋に入れて冷凍庫へ。

◆レシピ
材料・2人分
トマト(中)…1個、オリーブオイル…大さじ1、塩…少々、フレッシュバジル…適量
作り方
【1】凍ったトマトに水をかけて皮をむき、ゴリゴリとすりおろす。
【2】すりおろしたトマトにオリーブオイルと塩を加え、混ぜ合わせる。
【3】器に盛り付け、フレッシュバジルを添える。

【きゅうり】
「きゅうりは汁ごと冷凍することで酸化や乾燥を防げ、シャキッとした食感を維持できます」(西川さん)

◆レシピ
材料・2人分
きゅうり…2本、塩…適量、すし酢…大さじ2
作り方
【1】きゅうりを輪切りに薄くスライス。塩を加えて塩もみし、すし酢を加え混ぜ合わせる。
【2】保存袋にきゅうりと調味液を一緒に入れ、薄く平らにして冷凍する。
【3】使う時はボウルに水を張り、保存袋のまま水につけて解凍。解凍したら水気を切り、ごまやわかめなど好みの食材と混ぜ合わせて皿に盛り付ける。解凍するだけで副菜に早変わり。

※女性セブン2018年8月16日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

2013年に結婚した北島康介と音楽ユニット「girl next door」の千紗
《不倫報道で沈黙続ける北島康介》元ボーカル妻が過ごす「いつも通りの日常」SNSで垣間見えた“現在の夫婦関係”
NEWSポストセブン
秋篠宮家の長男・悠仁さまの成年式が行われた(2025年9月6日、写真/宮内庁提供)
《凜々しきお姿》成年式に臨まれた悠仁さま 筑波大では「やどかり祭」でご友人とベビーカステラを販売、自転車で構内を移動する充実したキャンパスライフ
NEWSポストセブン
中途採用応募者が急に増えて担当者は困惑(写真提供/イメージマート)
《SNSの偽情報で実害》中途採用に「条件満たさない」応募者が激増した企業、勝手にFラン認定された大学は「少子化の中、学生に来てもらう努力を踏み躙られた」
NEWSポストセブン
趣里(左)の結婚発表に沈黙を貫く水谷豊(右=Getty Images)
趣里の結婚発表に沈黙を貫く水谷豊、父と娘の“絶妙な距離感” 周囲が気を揉む水谷監督映画での「初共演」への影響
週刊ポスト
日本復帰2戦目で初勝利を挙げたDeNAの藤浪晋太郎(時事通信フォト)
横浜DeNA・藤浪晋太郎を大事な局面で起用する三浦大輔監督のしたたかな戦略 相手ファンからブーイングを受ける“ヒール”がCSの行方を左右する
週刊ポスト
宮路拓馬・外務副大臣に“高額支出”の謎(時事通信フォト)
【スクープ】“石破首相の側近”宮路拓馬・外務副大臣が3年間で「地球24週分のガソリン代」を政治資金から支出 事務所は「政治活動にかかる経費」と主張
週刊ポスト
15人の大家族「うるしやま家」(公式HPより)
《ビッグダディと何が違う?》フジが深夜23時に“大家族モノ”を異例の6週連続放送 今、15人大家族「うるしやま家」が人気の背景 
NEWSポストセブン
自身のYouTubeで新居のルームツアー動画を公開した板野友美(YouTubeより)
《超高級バッグ90個ズラリ!》板野友美「家賃110万円マンション」「エルメス、シャネル」超絶な財力の源泉となった“経営するブランドのパワー” 専門家は「20~30代の支持」と指摘
NEWSポストセブン
高校ゴルフ界の名門・沖学園(福岡県博多区)の男子寮で起きた寮長による寮生らへの暴力行為が明らかになった(左上・HPより)
《お前ら今日中に殺すからな》ゴルフの名門・沖学園「解雇寮長の暴力事案」被害生徒の保護者らが告発、写真に残された“蹴り、殴打、首絞め”の傷跡と「仕置き部屋」の存在
NEWSポストセブン
濱田よしえ被告の凶行が明らかに(右は本人が2008年ごろ開設したHPより、現在削除済み、画像は一部編集部で加工しております)
「未成年の愛人を正常に戻すため、神のシステムを破壊する」占い師・濱田淑恵被告(63)が信者3人とともに入水自殺を決行した経緯【共謀した女性信者の公判で判明】
NEWSポストセブン
指定暴力団山口組総本部(時事通信フォト)
《外道の行い》六代目山口組が「特殊詐欺や闇バイト関与禁止」の厳守事項を通知した裏事情 ルールよりシノギを優先する現実“若いヤクザは仁義より金、任侠道は通じない”
NEWSポストセブン
志村けんさんが語っていた旅館への想い
《5年間空き家だった志村けんさんの豪邸が更地に》大手不動産会社に売却された土地の今後…実兄は「遺品は愛用していた帽子を持って帰っただけ」
NEWSポストセブン