◆くしゃみをする、鼻水が出る
猫のくしゃみや鼻水の原因は“ねこかぜ”と呼ばれるウイルス性呼吸器感染症が多い。
「鼻水のタイプは重要です。色をはじめ、サラサラかネバネバか、血が混じっていないかなどを観察してください」(山本さん)
発熱を伴う場合はさらに注意が必要。猫の平均体温は37.5~39.2℃。免疫力が低い生後半年未満の子猫の場合、悪化すると命を落とすケースもあるので、体温チェックは必須だ。
※考えられる主な病気:ウイルスや細菌による感染症、アレルギー性鼻炎、鼻腔内リンパ腫
◆ふらふら歩く
猫がふらふらと歩き出したら、血栓塞栓症の疑いがある。動脈に血の塊である血栓が詰まり、詰まった部分から先の血行が遮断されてしまう病気だ。
「老猫に多く、心臓病と併発しやすい病気で、突然起こります。これになると、臓器や組織が破壊される可能性があります。ふらふらと歩いていたら、動画を撮影し、獣医に見せれば、治療のヒントになります」(服部さん)
※考えられる主な病気:小脳疾患、末しょう神経障害、骨折、ねんざ、血栓塞栓症
※女性セブン2018年8月16日号