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2018.09.08 07:00  NEWSポストセブン

マックvsモス 「ご当地バーガー」開発競争の効果とは

 対するモス。同社の月次情報を見ると、新年度に入った今年4月以降から7月まで、既存店売上高、既存店客数、全店売上高がすべて前年比の100を割り込んでいる。既存店客単価こそ、4、6、7月と100を超えているが、依然厳しい。

 そのモスは過去3回、地域密着キャンペーンを行っている。2015年が「中津からあげバーガー」と「釧路ザンタレバーガー」、2016年が「じゃじゃ味噌チキンバーガー」と「パリパリれんこんチキンバーガー」、2017年が「北見しょうゆタレとんかつバーガー」「名古屋海老フライバーガー」「秩父わらじカツバーガー」「長崎トルコライス風バーガー」だった。

 そして、去る8月28日に4回目となる同キャンペーンの発表会を行った。今回発表したのは、「兵庫・加古川デミグラ牛カツバーガー」(税込み410円)と「静岡・駿河湾水揚げ桜えびコロッケバーガー」(同430円)の2商品。具材で使用している素材も違うので一概に比較はできないが、前述のマクドナルドの商品が390円なので、価格的には大差ない。

 こうした地域密着キャンペーンは期間限定の全国販売だが、モスは「淡路島のこだわり農家さんがつくったたまねぎバーガー」「琉球クラシックバーガー」「信州産豚メンチカツバーガー」「東北産豚の仙台みそ焼きライスバーガー」など、地域限定商品も展開してきている。

 発表会の際、モスフードサービスの中村栄輔社長は一連のキャンペーンについてこう語っていた。

「このキャンペーンは、客数を上げるとか売り上げを上げるために出しているわけではなく、キーワードにしている地域密着を具体化した、ウチらしいものの1つだと思っていますし、継続しながら丁寧に磨き上げていく。もっともっとキャンペーンが盛り上がって、結果的にいろいろなお客様に食べていただいて売り上げにつながる、それが一番ありがたいことですけどね」

 ただ、通常のレギュラーメニューにはない商品を出すには苦労も多い。

「地域密着キャンペーンは、使用している食材の量が限られているため、あまり生産ボリュームを大きくはできない部分もありますので、地域を絞ってやったりもしています。地元の人たちは地元の美味しいものを全国にアピールしたいわけですから、その兼ね合いの中でうまくバランスをとってやっていかないといけません」(中村社長)

 続いて、商品開発グループリーダーの寺本和男氏が今回の2商品についてこう補足した。

「今回のテーマは、その地域にしかない素材や食材を使うこと。『デミグラ牛カツバーガー』は、もも肉を使用したビーフカツに特製デミグラスソース。兵庫県加古川市ではソウルフードになっている“かつめし”を知らなかったので、商品開発のメンバーと加古川まで行ってかつめしを食べ、それをアレンジしました。関東で感じるデミグラスソースより、さらに旨味や甘味の特徴が際立っていると思います。

 静岡の『桜えびコロッケバーガー』については、全国でも駿河湾でしか採れない、桜えびという貴重な素材を使用し、今回はコロッケにしっかりと桜エビを閉じこめさせていただいた。ソースもエビクリームにしています」

 ちなみに筆者が試食した印象では、「デミグラ牛カツバーガー」は、もも肉なのでヒレ肉ほどの柔らかさはないものの、ソースとの相性が良く濃厚な味わい。一方の「桜えびコロッケバーガー」は食べると、すぐに桜えびの味わいが口の中に広がるのが特徴的だった。

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