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介護タクシーとUDタクシー、その違いと上手な活用法&料金

種類や仕組みを知って、上手に活用したい

 2017年秋、街にトヨタ自動車の次世代タクシー『JPN TAXI』(ジャパンタクシー)が登場。従来のセダン型タクシーとは趣の違う、しゃれた外観が目を惹いているが、これは、誰もが利用しやすく設計された『UD(ユニバーサルデザイン)タクシー』の1つだ。

 また、『介護タクシー』をご存じだろうか。介護・介助が必要な人が安心して乗れる装備や乗務員を揃えたタクシーで、介護保険が適用されるケースもある。

 これらはいずれも、高齢者など移動に不自由のある人の助けになるタクシーだが、種類やしくみなどが少々複雑で、わかりにくい。

 そこで、介護タクシーやUDタクシーの情報サイト『介護タクシー案内所』を運営する滝口淳さんに、これらを上手に活用するために、知っておくべきポイントを聞いた。

◆誰もが利用しやすい一般向け「UDタクシー」

「利用者の立場からは、まず大きく2つのカテゴリーを知っておくとよいでしょう」と滝口さん。ざっくり言うと“一般向け”と“要支援・要介護者向け”といったところのようだ。

「一般向けは、普段、路上で手を上げて乗ったり、営業所で予約したりもできるご存じのタクシー。誰でも、どんな用途にでも使えます。各タクシー会社の天井灯(行燈)をのせたセダン型の車両が一般的でしたが、最近登場したのが車いすのままでも乗降できるミニバン型福祉車両の『UDタクシー』です。

 車内は天井が高く、広々としていて、乗降口はスライドドア。握りやすい手すりが配置されて安全、快適。車いすに乗ったまま乗車できるスペースがあるので、大きな荷物やベビーカーの使用時でもゆったりと乗車できます」

 もう1つの重要なポイントはドライバーや乗務員の介護資格。介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)の有資格者は、乗客の体に触れて介助ができるが、資格がない場合、介助はできない。

「『UDタクシー』のドライバーは必ずしも介護資格が要件ではないため、専門的な介助はできませんが、各都道府県で行うユニバーサルドライバー研修が推進され、介護や交通バリアフリーについて知識を持った人が増えています」

 従来とは見た目も大きく違う『UDタクシー』だが、あくまで一般向けタクシー。料金は一般タクシーと同じだ。

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