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日本随一の建築家集団が手がけた骨太リゾートホテルの魅力

外壁のレンガは十勝の粘土を使用

 旅と芸術を同時に堪能できるのが名建築の宿の素晴らしさ。北海道・帯広の「森のスパリゾート 北海道ホテル」は、日本随一の建築家集団「象設計集団」が手がけた骨太なリゾートホテルだ。これまで500軒超の名建築宿に泊まった紀行作家の稲葉なおと氏が案内する。

 * * *
 1899年に北海館として開業。1994年に北海道ホテルと改称。1995年、象設計集団にて大規模な増改築の後にグランドオープン。建つ場を建築に映し出すことを望む建築家集団らしく、ミズナラ材やレンガなど、道内・十勝産の建材を随所に使用。

 料理も、農業王国と呼ばれる十勝の食材を使用したメニューや、手づくりパンが人気。植物起源の有機質を含んだ温泉・モール温泉の大浴場とは別に、室内で温泉を楽しめる客室もある。

『森のスパリゾート 北海道ホテル』
・住所:北海道帯広市西7条南19-1
・チェックイン14時/チェックアウト11時
・1泊朝食付き「ガーデンウイング」2名利用でひとり1万1500円~(税・サ込、入湯税別)

◆撮影・文/稲葉なおと

【プロフィール】いなば・なおと/紀行作家・写真家。1959年生まれ。東京工業大学建築学科卒。長編旅行記『遠い宮殿』でJTB紀行文学大賞奨励賞受賞。『0マイル』『まだ見ぬホテルへ』『匠たちの名旅館』『モデルルームをじっくり見る人ほど「欠陥マンション」をつかみやすい』など著書多数。11月5日に学士会館(東京・千代田区)にて講演「『建築家の宿』の知られざる物語」開催。

※週刊ポスト2018年10月5日号

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