高須:やっぱり語学だろうね。英語はもちろん、中国語やスペイン語なんかも話せるとメリットは大きい。バイリンガルでは足らないくらいかもしれないね。まあでも、いまの子供たちは僕らに比べると順応性もあって、すごいと思うよ。
孫が夏休みの間にロンドンに留学していたんだけど、まあいろんな国の子供たちが集まっているんだよ。それでも簡単に溶け込んでいくもんね。子供たちは、どんどん勝手にグローバル化しているんだよ。
──ネットの普及なんかもあって、距離が離れていても、人種も国境も超えて、コミュニケーションを取る時代ですもんね。
高須:日本はまだまだ排他的だなんてことも言われるけど、決してそうではないと思うね。日本の若者たちは多様性の中で当たり前に生きているんだよ。
最近は、安倍政権がトランプ大統領とべったりで、日本がアメリカの51番目の「州」になっているなんていう批判もあるけど、もしそうなったら、意外と日本の子供たちはすんなりアメリカに溶け込んでしまうかもな(笑い)。
でも、そうなると「日本州」はとんでもない票田になるね。だって、アメリカの人口はいま3億人くらいで、日本の人口が1億人だとしたら、アメリカの人口の4分の1が「日本州」に住んでいることになる。選挙で勝つには日本州の人々を掴むことが必須になるわけで、それはむしろアメリカを日本が乗っ取ったような状態だよ。
日本のこれからの世代がしっかり者だったら、あえてすべてを理解したうえでアメリカに併合される道を選ぶかもね。気がついたら日本人がアメリカを支配していた…なんてことになるんじゃないのかな(笑い)。
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日本の次世代に対して、かなりポジティブな印象を持っている様子の高須院長。まさかの「アメリカの日本化」も夢ではない?
【プロフィール】
高須克弥(たかすかつや):1945年愛知県生まれ。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。大学院在学中から海外へ(イタリアやドイツ)研修に行き、最新の美容外科技術を学ぶ。脂肪吸引手術をはじめ、世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。
昭和大学医学部形成外科学客員教授。医療法人社団福祉会高須病院理事長。高須クリニック院長。脂肪吸引やプチ整形など、日本に「美容整形」を広めた第一人者。人脈は芸能界、財界、政界と多岐にわたり幅広。金色有功章、紺綬褒章を受章。著書に『ブスの壁』(新潮社、西原理恵子氏との共著)、『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)、『筋と義理を通せば人生はうまくいく』(宝島社)、『行ったり来たり 僕の札束』(小学館)、『ダーリンは71歳・高須帝国より愛をこめて』(小学館)、『炎上上等』(扶桑社新書)、『かっちゃんねる Yes! 高須 降臨!』(悟空出版)など。最新刊は『大炎上』(扶桑社新書)。