芸能

「細かすぎて~」芸人こがけん 映画に救われた少年期の孤独

「オーマイガー!」の決め台詞で注目を集める芸人・こがけん

 今年3月、20年超にわたる歴史を閉じたバラエティ番組『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)で不定期に行われていた人気コーナー、「博士と助手~細かすぎて伝わらないモノマネ選手権~」。番組は終了したが、コーナーだけでも復活をと望む声は多い。その人気コーナーで、ハリウッド映画に“ありそう”なさまざまなシチュエーション&「オーマイガー!」という決め台詞ネタを披露していたお笑い芸人のこがけんに、「細かすぎる~」の魅力と、なぜ映画ネタを選んだのかについて話を聞いた。

「細かすぎて~」のオーディションは熾烈だ。じっくりと選考を重ねて、ようやく番組に出演できるという。こがけんが語る。

「2016年に初めてオーディションを受けたとき、ピン芸人になってから取り組んでいるハリウッドものまねで一次通過したのですが、そのとき『オーマイガー!』が面白いと言われたんです。そこで『オーマイガー!』がオチになるネタをブラッシュアップして臨んだオーディションで、出演が決まりました。初めて収録に参加できた時は、本当に嬉しかったです。何より、自分が『細かすぎて~』のファンでしたから。

 そしてありがたい事に、観てくださった人から『オーマイガーの人ですよね?』と言われるように。嬉しい反面、やっぱり名前はそう簡単に覚えてもらえないもんだな、と複雑な気分でした(笑)」(こがけん。以下同)

 実は、「細かすぎる~」では、映画の何かを“忠実に”再現しているというわけではない。それなのに、なぜか“確かにそういうシーンがある”気がする。シュールに設定されたシチュエーションのなかで、エンターテイメントとして昇華させた“「オーマイガー」あるある”は、思わず笑ってしまう人が続出している。

「実際に『オーマイガー!』というセリフが出てくる場面を確認すると、ネタでやっているように感情をむき出しにして叫ぶようなことは、コメディ映画を除くと、ほとんどありません。実に地味なものです。ネタでは、まずどういうシチュエーションで『オーマイガー!』という言葉が出るに至るかという構造、“ハリウッド映画あるある”を研究して、それを『オーマイガー!』で締めくくっています」

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