5位になった1979年オフには、阪神と阪急でコーチとしてチームを優勝に導いた経験のある青田昇氏をヘッドコーチに招いた。秋には『地獄の伊東キャンプ』を行ない、江川卓、西本聖、松本匡史、篠塚利夫、中畑清らが成長。来季の飛躍が期待された。しかし、青田氏は舌禍事件で辞任に追い込まれ、1980年は3位に終わって長嶋監督が解任された。
前年4位とBクラスだったにもかかわらず、コーチの入れ替えがほとんどなかった1998年は3位止まりだった。
「歴史から学ぶことがいかに大事か。過去の結果を振り返れば、コーチ陣に劇薬を与えない限り、今季の低迷は予想通り。なぜ、吉村禎章氏を打撃総合コーチに招く以外、1軍と2軍のコーチを入れ替えるだけでほぼ無風状態にしたのか。フロントの責任が問われてしかるべきです」
高橋監督の辞任だけで済む問題ではないかもしれない。