『アプリ婚』の著者、新里碧さん


「マッチングアプリによっては、『実は既婚だった』『営業目的だった』などと運営に通報することもできるので、通報もしくは相談するのもよいでしょう。

 通報するほどでもないけれど、一方的に不快なメッセージをどんどん送ってくる場合はブロックして、すぐに関わりを絶つことです。誠意のある相手の場合で、性格が合わないなどの理由でやむなくお断りをする場合は相手に丁寧に伝える必要がありますが、悪質な相手に対しては、悩んだり言い返したりすることなどに貴重な時間を割く必要はありません。また、交際が開始するまで、もしくは相手を本当に信頼できるまでは、極力個人情報は教えないようにしてください。

 Facebookの情報を一部吸い取るかたちで登録するマッチングアプリの場合は、Facebookで使用しているプロフィール写真がそのままメインの写真として登録されるものもあります。同じ写真をそのまま使用していると画像検索でFacebookのアカウントが見つけられてしまうことがありますので、なるべく普段使用しているSNSでは使用していない写真を選んでマッチングアプリのプロフィールに使用することをオススメします」

 自衛策も必要ということのようだ。

【プロフィール】にっさと・みどり/取材漫画家、イラストレーター、アーティスト。東京藝術大学を卒業後、外資系広告代理店のアートディレクターを経てフリーランスに。2011年に愛知県の離島振興事業「あいちの離島80日間チャレンジ」にて、佐久島へ4か月間住み、毎日漫画を執筆。翌年監修・デザイン制作をした「あさりん」は、2012年ゆるキャラグランプリみうらじゅん賞受賞。お見合いアプリでの結婚を描いたコミックエッセイ『アプリ婚 お見合いアプリで出会って1年で婚約→結婚しました』(小学館)が発売中。

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