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気象予報士・天達武史の講演「ゲリラ豪雨から逃れる方法」

気象予報士の天達武史さん

 テレビで人気のあの人は、「講演」でどんな話をするのだろう──。参加費が高額でもあっという間に満員になる講演会もあるというが、その内容は意外と知られていない。そこで、講演情報サイト「スピーカーズ」の講演依頼数ランキング2位の気象予報士・天達武史さん(43才)の講演を、ここで再現する。

【プロフィール】
気象予報士/天達武史さん
気象予報士。2005に『情報プレゼンター とくダネ!』(フジテレビ系)のお天気コーナーを担当し、一躍人気者に。オリコン調査の『好きなお天気キャスターランキング』では1位を6回獲得している。

 * * *
『とくダネ!』のロケで全国を回っていると、さまざまな絶景に出合います。特に今の時期は、高い山の頂に雪がかかり始めています。よく晴れた日にその山を眺めると、真っ青な空に山頂の雪が溶け込み、そのふもとに紅葉が広がる。青、白、赤が連なる“三段紅葉”がとてもきれいです。

 季節と関連する天候の話といえば、最近は異常気象が目立ちますよね。特に怖いのがゲリラ豪雨で、時には命を落とすこともあります。

 ゲリラ豪雨の危険を事前に察知するためには、雲を見ることが大切です。特に注意したいのは、もくもくした雲の底に、牛のおっぱいのようなコブがいくつも垂れ下がっているタイプ。これは積乱雲の一種で“乳房雲”と呼ばれるもので、ゲリラ豪雨や雹、竜巻の前兆となります。この雲を見かけたら傘の準備をするどころではなく、すぐ屋内に退避してください。

 突然の雷も怖いですよね。急にピカッとなったら、みなさん建物に避難するはずですが、田んぼや畑などで周囲に隠れる場所がない時は、どうすべきだと思いますか?

 正解は、「耳を押さえて足を閉じ、踵をつけてしゃがむ」です。足を開いていると近くに雷が落ちた時に地面を通じて片足から雷が人体に入り、心臓を通過してもう一方の足から抜けていきます。でも両足を閉じてしゃがんでいれば、最悪、自分のところに雷が落ちても、足首から下を平行に通過するだけですむ。これは“雷しゃがみ”といって、昔から言い伝えられる危機回避法です。これからの季節、特に日本海側では多くの雷が発生します。天気予報をこまめにチェックして、早めに安全な場所に避難することを心がけてください。

 質疑応答で必ずといっていいほど出る質問は、天気予報はどれくらい当たるのかということ。翌日の予報に関しては80%ほど当たっているのですが、1週間先になると、60%ほどに。

 週間予報を見ると、天気予報に信頼度が書いてあるので、そこを見てほしいとお伝えしていますね。

※女性セブン2018年11月22日号

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