迷子ペットの捜索・相談を行っている『ジャパンロストペットレスキュー』には、相談が相次いでいる。ペットは家族の一員。代表理事の遠藤匡王さん(42才)が遭遇したエピソードをご紹介!
◆愛するわが子を捜すため仕事を辞めた!?
「ペットがいなくなった人は、ペットロス症候群の一歩手前のかたが多いですね。喪失感から何も手がつかなくなり、時折、仕事を辞めてしまう人もいるのです。なかには、借金してまでペットを捜そうとしたかたもいます」(遠藤さん・以下同)
また、夫がペットを逃がしてしまったことで、妻が激怒。「あなたのせいでいなくなってしまった」と、毎日のように責められ、険悪になった挙句、離婚になったケースもあるとか。
◆わが子が見つかったと思ったら…
種類が同じだと、飼い主でも見分けがつかないこともある。
「ある夫婦から依頼されたキジトラの不妊手術済みのメス猫を捜索しました。似たような猫がいたので、確認してもらうと“うちの子です”ということで保護。早く見つかってよかったと思っていると、その翌週、今までしなかった夜鳴きがひどいと連絡が。動物病院で診てもらうと、未去勢のオス猫だったことがありました」
その後、再捜索。1か月後に本物が無事見つかったそうだ。
◆逃がした人は意外にも…
意外な人たちがペットを逃がすケースも少なくない。
「過去には、獣医さんが去勢手術の途中に逃がしてしまったり、ペットホテルのスタッフやトリマーさんが逃がしてしまうケースもまれにありました。猫は慣れない場所を怖がって、すきをみつけて逃げてしまうことがあるのですが、すばしっこいので捕まえられません。 なかにはプロが逃がしたということで、裁判にもつれ込んだこともあったんですよ」
◆占い師に「亡くなった」と言われ…
ペットの居場所を知るため、占い師に頼る人も多い。
「占ってもらった結果“もうすでに亡くなっています”と言われ、嘆き悲しんだ末、どうしても諦めきれずにわれわれを頼って来られたかたがいたのですが、捜索を行うと、元気な姿で見つかって、涙を流して喜ばれました」
占いで亡くなったと言われたあと、見つかったケースは何件もあるという。諦める前に相談するのがよさそうだ。
※女性セブン2018年11月22日号