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怒りを制御するアンガーマネジメントの基本的な3つの技術

怒りと上手につきあう3つの技術(写真/アフロ)

 認知症の親を介護する中で、親の言動にイライラしてしまう子供世代も多いだろう。しかし、だからといって怒りをぶちまけることなどできるわけもなく、何事にも冷静に対処するべく「アンガーマネジメント」が重要となる。そこで、日本アンガーマネジメント協会アンガーマネジメントシニアファシリテーターの田辺有理子さんに、心をコントロールする方法を教わった。

 * * *
 アンガーマネジメントは怒りと上手につきあうことで、人とよい関係を築くことを目的としたメソッドです。基本的な技術としては、

【1】衝動的に即答しない。
【2】自分の中の怒りに対する許容量を大きくしておく。
【3】自分が怒るパターンを知り、回避策を持っておく。

 たとえば、いつも自分をウンザリさせる親の言動が出たら、すぐに反応せずに「さあ来たぞ!」と、受け入れ態勢を整える。自分を客観視できる“魔法の言葉”を用意しておき、心の中でつぶやくのも有効です。

 怒りは“こうあるべき”という期待や信念が裏切られたときに発生しやすくなります。親の介護でも理想像を抱きがちですが、形ではなく親本人との関係が重要。親の言動がつらければ、その気持ちをシンプルに伝えることも大切です。

 親子だからこそ、頼り頼られ近づきすぎていることに気づかないこともあります。

 アンガーマネジメントは繰り返し練習することで体得できます。いろいろな方法を柔軟に試し、親とのちょうどよい距離を保つコツをつかみましょう。

※女性セブン2018年11月29日・12月6日号

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