ある時、相澤さんや福田さんに「どのような基準で新人を選ぶのですか?」とお聞きしたところ、「人並みにきちんと挨拶ができ、人の痛みがわかり、聞く耳を持ち、信念のある子がいい」というようなことをお聞きしたこともありました。
福田さんは新曲の入ったカセットをはじめ、常に音楽資料を持ち歩き、各媒体にプロモーションをしていました。その姿には、いつも感心させられました。私も随分、勉強させていただきました。
お2人から、エンターテインメントの仕事は出会い、感動、そして努力の繰り返しだと学びました。サンミュージックにはぜひ、これからも常にアーティスト、スタッフを大事に、温かいファミリー的な会社であってほしいです。
取材・文■岡野誠
※週刊ポスト2018年11月30日号