ジャーナリストが人質などになった場合、「自分が好きで行ったのだから自己責任」と突き放されることが多いが、「もっと社会的意義がある仕事だと認識されてもいいのではないでしょうか」と白川氏は語る。
白川氏が初めてシリアに入ったのは、2012年9月だった。その約1か月前には同国アレッポで取材中のジャーナリスト・山本美香氏が9発の銃弾を撃ち込まれて、命を落としている。
白川氏の著書『紛争地の看護師』には、紛争地で奔走する彼女の苛烈な状況が記されている。その活動を“自己責任でやれ”と突き放せる人はどれほどいるのだろうか。
※週刊ポスト2018年11月30日号