平日は病院の勤務が終わってからジムへ。土曜日は診療後に8年間続けるベリーダンスとジム。診療のない日曜日は自宅で掃除や料理の作り置き。そしてやはり、ジムに行くこともあるという。私生活はほとんど病院・ジムと家の往復だ。
「以前は飲み会で朝まで遊ぶのも大好きでした。でもボクシングを始めてからは仕事とボクシング一色です。週に1度のベリーダンスで癒されてます。彼氏はしばらくいません(笑い)」
そんな高橋医師は、試合当日も午前中の診療をこなし、午後4時に会場の後楽園ホールへとやって来た。
「病院という“リング”から、闘いのリングに移動してきたような気持ちです。これまでは判定負けだったので、今回は確実にポイントを取りながら戦いたい。この試合は絶対に負けられません」
対戦相手はタイ人ボクサー、ワッチャリン・コッドアム。高橋医師は1ラウンド目にリング上で足を滑らせヒヤッとさせる瞬間もあったが、冷静に相手の動きを見て戦い、見事2ラウンド34秒でTKO勝利を果たし、うれし涙も見せた。