スポーツ

ライパチ、サード… 野球の「定説」がAI分析で覆された

ポジションごとの走行距離が一目瞭然に(撮影/藤岡雅樹)

 近年、データ野球の世界は急激に進化している。2011年公開の映画『マネーボール』の題材になった「セイバーメトリクス」が台頭、弾道測定器「トラックマン」や映像データを基に選手の動きを解析する「トラキャブ」、それらを合わせた「スタッドキャスト」システムが大リーグでは標準となっている。日本球界では、福岡ソフトバンクホークスがこれらデータ野球では最先端を走っている。IT企業のライブリッツ株式会社と提携し、同社が開発した「野球選手AIトラッキングシステムFastmotion」(以下、選手AI)を2018年から導入している。

 同システムではポジションごとの試合中の走行距離も計測可能。それにより、野球のある“定説”が覆されたという。

「外野手のセンターの走行距離が長いのはイメージ通りですが、実はライトも遜色ないことがわかってきました。一方で、サードの運動量が極端に少ない。身体的に負担のかかるポジションはどこか、チームは運動量の落ちたベテランをどこに据えるべきか。そういう見方を提供しています」(ライブリッツの村澤清彰社長)

 野球下手を表わすライパチ(ライトで8番打者)という言葉があるが、実はデータ的には誤り。一方でベテランを三塁へコンバートする起用法は間違っていないということだ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

息子は二宮和也(40才)の第2子と同級生の相葉雅紀
相葉雅紀「高級レストランで1才息子が号泣」の大ピンチ 周囲に頭を下げながら外に出て子をあやすファインプレー
女性セブン
国際親善におけるご活躍が期待されている(10月、鹿児島県鹿児島市。写真/JMPA)
雅子さま、完璧主義でも「いつも時間が足りない」ジレンマ タイムスケジュールの管理が唯一の課題
女性セブン
財産分与が発生するのか(写真/AFLO)
羽生結弦、105日離婚の元妻が財産分与で推定2億円超を手にする可能性も 「婚姻期間の収入」が対象
女性セブン
「りりちゃん」こと渡辺真衣被告
【衝撃の法廷レポ】頂き女子りりちゃん「5000万以上いただいてるおぢ」との証拠LINEと4000万円貢いだホストの意外な現在
NEWSポストセブン
昨年12月、公園に貼られた張り紙。これから全国的な騒動に繋がった
「子供の声がうるさい」名誉教授のクレームで廃止された公園で新たな騒動、今度は住民が「閉園工事の音がうるさい」と抗議
NEWSポストセブン
世襲の3議員に政治資金問題が浮上
岸田内閣“世襲女性大臣”は政治資金問題だらけ 加藤鮎子氏は母に家賃、自見英子氏は父に献金、土屋品子氏は家政婦を第一秘書に
週刊ポスト
楽天から1位指名を受けた直後の安樂。恩師の上甲監督の遺影を持参していた(撮影 藤岡雅樹)
楽天・安樂智大は「いい子すぎる」「親の躾がよかった」 済美・上甲監督が口にした評価とその後の10年での変貌の理由
NEWSポストセブン
イケメンを“お持ち帰り”した王林
王林に初ロマンス カラオケバーで意気投合した男性歌手を“お持ち帰り”、グイグイ引っ張りホテルへ
女性セブン
深田恭子と杉本会長(時事通信フォト)
《結婚目前で破局》深田恭子の交際相手が購入していた「平均販売価格20億円の超高級レジデンス」と「ハリー・ウィンストンの指輪」
NEWSポストセブン
「KANA-BOON」のドラム担当の小泉貴裕(こいちゃん)
《ほんまに俺の子?》「KANA-BOON」ドラム担当が20代アイドルと妊娠・中絶トラブル 結婚ほのめかしながら交際、最後は「事務所が認めてくれない」
NEWSポストセブン
羽生結弦(時事通信フォト)
【羽生結弦「105日間の新婚生活」の真相】母親はお相手を“完無視”か、“追い出し部屋”と化していた愛の巣
女性セブン
三浦百恵さんの作品が専門誌表紙に 名実ともに日本のトップキルト作家となり教室では「三浦様」と“神格化”
三浦百恵さんの作品が専門誌表紙に 名実ともに日本のトップキルト作家となり教室では「三浦様」と“神格化”
女性セブン