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便秘とパーキンソン病との関係、近年注目集まる

1週間に2回しか出なかったら注意を

 ちょっとした体の異変が、実は重大な病気のサインかもしれない──便秘時の激しい「いきみ」にもリスクがあると横浜市立大学大学院の肝胆膵消化器病学教室・主任教授の中島淳氏は指摘する。

「高齢者は若年者と比べ、排便時のいきみによって血圧が急激に上がるという研究データがあります。ただでさえ加齢によって動脈硬化が進んでいきますから、便秘によって『脳梗塞』や『心筋梗塞』『くも膜下出血』といった血管系の病気の発症リスクが高まる。実際、高齢者がトイレで血管系の病気を発症して死亡するケースは数多く報告されています。特に冬場は危険です」

 便秘と「パーキンソン病」の関係にも、近年注目が集まっているという。

「便秘の人と便秘ではない人を比較するとパーキンソン病になる確率は前者の方が高くなるという研究結果が今年発表されました。頭と腸は迷走神経という副交感神経の一種で繋がっているのですが、この迷走神経が便秘によって腸に溜まった異常物質を脳に運んでいる可能性も指摘されています」(同前)

※週刊ポスト2018年12月21日号

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