1989年1月に始まり、2019年4月に終わる“平成”について、マーケティングコンサルタントの西川りゅうじんさんは「前半と後半で、光と影、明と暗に分かれる」と言う。
「前半はバブル景気の残り香がありました。トレンディードラマがはやり、イケイケの女性は『ジュリアナ東京』で扇子を振り、OLは海外に出かけてはブランド品を買いまくる。日本全体で“昨日より今日、今日より明日はもっとよくなる”と希望に満ちていましたね」(西川さん)
だが、「バブル崩壊後の1991年から、高度経済成長期で常に上向きだった昭和の常識が通じなくなった」と、トレンドウォッチャーのくどうみやこさんは語る。
「長期にわたる経済停滞で、景気や株価、個人消費などすべての面で低迷。“失われた20年”と呼ばれる局面が到来したのが平成です。さらに自然災害が多発。インターネットやSNSなどテクノロジーは進化しましたが、少子高齢化や核家族化が進み、人口も2004年を境に減少へと推移。おひとりさま文化が浸透し、家庭的な昭和とは真逆の暮らし方へと変化したのも平成です」(くどうさん)
※女性セブン2019年1月3・10日号