ライフ

「がんになりやすい食事」も存在 世界各国で研究が進行中

ソーセージの大腸がんリスクは

「がん予防」を謳った食材や料理の話は、テレビや雑誌で目にしない日がないほど。しかしその一方で、あまり語られることはないが「がんになりやすい食事」も存在するという。実は今、世界各国でがん発症と食事の関係について研究が進んでいる。

◆遺伝子を傷つける物質が蓄積

 がんを引き起こすのは遺伝か日々の生活習慣か──その問いに答える調査結果がある。米ハーバード大の発表(1996年)では、「食事」が全体の30%を占め、トップだった(同率は喫煙)。それに対し「遺伝」はわずか5%に過ぎなかった。日々の食生活こそ、最大のがんリスクだというのだ。

 こうした調査を受けて、近年、世界中で「がんと食事」についての研究が進んでおり、驚きの調査結果が次々に明らかになっている。医療ガバナンス研究所理事長で内科医の上昌広氏が指摘する。

「口から入った食べ物は、胃で溶かされた後に小腸や大腸で吸収されます。炭水化物は約1時間、脂質は半日ほどで栄養として体内に取り込まれますが、『発がん物質』は消化されず、毎日少しずつ蓄積する。すると、炎症を引き起こし、細胞内の遺伝子を傷つける。これが、がんが生じる基本的なメカニズムです。

 発がん物質以外でも、食品による刺激が積み重なってがんを発症するケースもあります。そういったものを食べても、すぐに体に異変が起きることはありませんが、毎日の食事の中で長期間にわたって食べ続けることで『がんリスク』が増すのです」

 最新医学研究で明らかになった「がんと食事」の関係を、名医が解説する。

関連キーワード

関連記事

トピックス

大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
「What's up? Coachella!」約7分間、圧巻のパフォーマンスで観客を魅了(写真/GettyImages)
Number_iが世界最大級の野外フェス「コーチェラ」で海外初公演を実現 約7分間、圧巻のパフォーマンスで観客を魅了
女性セブン
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
女性セブン
天皇皇后両陛下、震災後2度目の石川県ご訪問 被災者に寄り添う温かいまなざしに涙を浮かべる住民も
天皇皇后両陛下、震災後2度目の石川県ご訪問 被災者に寄り添う温かいまなざしに涙を浮かべる住民も
女性セブン
今年の1月に50歳を迎えた高橋由美子
《高橋由美子が“抱えられて大泥酔”した歌舞伎町の夜》元正統派アイドルがしなだれ「はしご酒場放浪11時間」介抱する男
NEWSポストセブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
STAP細胞騒動から10年
【全文公開】STAP細胞騒動の小保方晴子さん、昨年ひそかに結婚していた お相手は同い年の「最大の理解者」
女性セブン
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。  きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。 きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
NEWSポストセブン
大谷翔平を待ち受ける試練(Getty Images)
【全文公開】大谷翔平、ハワイで計画する25億円リゾート別荘は“規格外” 不動産売買を目的とした会社「デコピン社」の役員欄には真美子さんの名前なし
女性セブン
逮捕された十枝内容疑者
《青森県七戸町で死体遺棄》愛車は「赤いチェイサー」逮捕の運送会社代表、親戚で愛人関係にある女性らと元従業員を……近隣住民が感じた「殺意」
NEWSポストセブン