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2019.01.31 16:00  週刊ポスト

傍聴が面白い裁判の選び方 新件で小さい事件で理想は1時間

現在、弁護士役を演じている常盤貴子(時事通信フォト)

●「新件」を選ぶ

 最初の分かれ道は刑事と民事のどちらを選ぶかだ。『裁判中毒』の著者で傍聴歴36年のジャーナリスト・今井亮一氏はこう語る。

「初めての人なら『刑事』を傍聴するといいでしょう。民事に比べて事件当事者が出廷することが多いので、飽きることが少ない。また双方が主張し合う民事より、検事が被告を追及する刑事のほうが、“ストーリー”がわかりやすい」

 裁判が一回で終わるケースは少なく、日を変えて何度も審理を重ねる。最初に見るなら「新件」と書かれた裁判がいいという。

「新件とは第1回公判のこと。刑事裁判では被告人の身上経歴が読み上げられることが多いので、年齢や職業はもちろん、その人がどんな人生を送ってきたのかがわかるし、事件の内容も詳しくわかる。いきなり2回目以降の公判を傍聴しても事件の概要がすぐにわからないので、法廷で交わされるやり取りが理解しにくくなる」(高橋氏)

●“小さい事件”がわかりやすい

 開廷表に書かれている事件名も参考にしたい。『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』の著者で裁判傍聴歴18年のライター・北尾トロ氏はこう語る。

「もしかしたら自分が被害者や被告人になってしまうかもしれない、と思えるような“小さい事件”の方がいい。裁判の構図がわかりやすいし、被告人の個性や置かれた状況も身近に感じます。殺人や巨額の経済事件のような“大きい事件”は興味を引きますが、自分との距離が遠すぎてしまう。

 まずは『強盗致傷』や『窃盗』あたりがいい。強盗致傷といっても、コンビニで100円のパンを万引きした男が、店員に見られたので逃げようとしたら、たまたま店先で老人と接触してしまった、という場合でも『強盗』と『傷害』になる。被告人がみな極悪人というわけではないんです」

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