●理想は「1時間」

 裁判の「長さ」も大事な基準だ。開廷表には時間枠も表示されており、1回の公判はその時間内で行なわれる。傍聴ビギナーは「1時間」の裁判を選ぶのが無難だ。

「30分枠だと、証拠の整理だけで終わってしまう可能性がある。逆に2時間だと長すぎて退屈してしまうかもしれません」(高橋氏)

●初心者には向かない外国人絡みの事件

「例えば覚せい剤取締法違反でも、『密輸』事件で被告人や証人が外国人だと、通訳が入って時間がかかるし、話もややこしくなります。『出入国管理法』の裁判も、通訳がついて裁判の展開が遅くなるケースが多い。被告人の名前が外国人の場合も同様です」(高橋氏)

●見たい裁判は「複数選んでおく」

 裁判を選んでも、傍聴席が満席になってしまうと傍聴できない。

「傍聴席が20席程度の小さな法廷だと、席が埋まる確率が高くなり、再度1階に戻って開廷表を見て、次の裁判を探すことになる。そうならないために、優先順位をつけて傍聴したい裁判をできるだけ多く選び、法廷番号をメモしておくと良いでしょう。ロビーやエレベーターホールには、何番の法廷が建物のどこにあるかが示されているので確認しましょう」(高橋氏)

※週刊ポスト2019年2月8日号

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