ライフ

孫に自分の描いた絵本を贈りたい! 夢を叶えた女性

講義を受ける姿は、真剣そのもの

 昭和38年5月創刊の女性セブンはこの5月、55周年を迎えます。これもひとえに、愛読してくださる読者の皆様あってのこと。そこで昨夏に「755万円であなたの夢を叶えます!」企画が立ち上がり、5人の読者(1人あたり151万円)が選出されました。その採用者レポートをお届けします。

 お孫さんたちに本の読み聞かせをするうちに、自分の作った絵本を贈りたいという気持ちを抱いたのは中村栄子さん(62才・埼玉県)。

 プロの絵本作家の指導のもと、家族の協力も得て、世界にひとつだけの絵本が完成しました。

「私みたいな素人に、子供が喜ぶ絵本を作れるかしら…」

 打ち合わせが始まった昨年9月中旬、中村さんは緊張と不安の色を浮かべながらそう漏らした。

「自信はないけれど、孫と過ごした思い出を絵本にして伝えたいんです」(中村さん)

 絵本作家の宮本えつよしさん(64才)は次のように語る。

「読者であるお孫さんに読んでもらいたいという気持ちそのものが大事なんですよ」

 そんな言葉を受け、中村さんはストーリー作りに着手した。主人公は、上の孫・まなちゃん(6才)。

「行きたくなかった保育園、苦手で食べられなかったにんじん。それらを“ばあばの魔法”の力を借りて克服する、というストーリーができあがりました」(中村さん)

 そして、絵本作りを通して、もう1つの夢が叶うことに。

「イラストは長男の恋人に描いてもらいました。いずれは家族になる人を含め、みんなで手がけたものを贈りたかったんです」(中村さん)

 そうして、中村さんが考えたストーリーに、長男の恋人が絵を添えた、愛のぎゅっと詰まった絵本が誕生した。

 2月初旬、中村さんは絵本をまなちゃんにプレゼント。最初は静かだったまなちゃんも、ページをめくるごとに魔法をかけられたように目がキラキラ輝いた。それはまるで、“絵本の魔法”にかかったようだった。

※女性セブン2019年2月21日号

関連キーワード

トピックス

遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《女優・遠野なぎこのマンションで遺体発見》近隣住民は「強烈な消毒液の匂いが漂ってきた」「ポストが郵便物でパンパンで」…関係者は「本人と連絡が取れていない」
NEWSポストセブン
盟友である鈴木容疑者(左・時事通信)への想いを語ったマツコ
《オンカジ賭博で逮捕のフジ・鈴木容疑者》「善貴は本当の大バカ者よ」マツコ・デラックスが語った“盟友への想い”「借金返済できたと思ってた…」
NEWSポストセブン
フリー転身を発表した遠野なぎこ(本人instagramより)
「救急車と消防車、警官が来ていた…」遠野なぎこ、SNSが更新ストップでファンが心配「ポストが郵便物でパンパンに」自宅マンションで起きていた“異変”
NEWSポストセブン
モンゴルを訪問される予定の雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、「灼熱のモンゴル8日間」断行のご覚悟 主治医とともに18年ぶりの雪辱、現地では角界のヒーローたちがお出迎えか 
女性セブン
米田
《チューハイ2本を万引きで逮捕された球界“レジェンド”が独占告白》「スリルがあったね」「棚に返せなかった…」米田哲也氏が明かした当日の心境
週刊ポスト
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
「『逃げも隠れもしない』と話しています」地元・伊東市で動揺広がる“学歴詐称疑惑” 田久保真紀市長は支援者に“謝罪行脚”か《問い合わせ200件超で市役所パンク》
NEWSポストセブン
佐々木希と渡部建
《六本木ヒルズ・多目的トイレ5年後の現在》佐々木希が覚悟の不倫振り返り…“復活”目前の渡部建が世間を震撼させた“現場”の動線
NEWSポストセブン
東川千愛礼(ちあら・19)さんの知人らからあがる悲しみの声。安藤陸人容疑者(20)の動機はまだわからないままだ
「『20歳になったらまた会おうね』って約束したのに…」“活発で愛される女性”だった東川千愛礼さんの“変わらぬ人物像”と安藤陸人容疑者の「異変」《豊田市19歳女性殺害》
NEWSポストセブン
児童盗撮で逮捕された森山勇二容疑者(左)と小瀬村史也容疑者(右)
《児童盗撮で逮捕された教師グループ》虚飾の仮面に隠された素顔「両親は教師の真面目な一家」「主犯格は大地主の名家に婿養子」
女性セブン
組織が割れかねない“内紛”の火種(八角理事長)
《白鵬が去って「一強体制」と思いきや…》八角理事長にまさかの落選危機 定年延長案に相撲協会内で反発広がり、理事長選で“クーデター”も
週刊ポスト
たつき諒著『私が見た未来 完全版』と角氏
《7月5日大災害説に気象庁もデマ認定》太陽フレア最大化、ポピ族の隕石予言まで…オカルト研究家が強調する“その日”の冷静な過ごし方「ぜひ、予言が外れる選択肢を残してほしい」
NEWSポストセブン
大阪・関西万博で、あられもない姿をする女性インフルエンサーが現れた(Xより)
《万博会場で赤い下着で迷惑行為か》「セクシーポーズのカンガルー、発見っ」女性インフルエンサーの行為が世界中に発信 協会は「投稿を認識していない」
NEWSポストセブン