男性だけの初心者料理教室に潜入。熟年男性たちの表情は真剣そのもの。さばのみそ煮、ごぼうサラダ、はんぺんのすまし汁を作った。まずは先生から説明。ボードにはミリ単位で切り方が示される。男性にはより具体的に。あいまいな表現はしない。
「野菜は繊維に沿って切るんだっけ」
「落としぶたなんて初めてだぞ」
そんな声が飛ぶ。お手製の紙の落としぶたをのせてさばを煮込み、スプーンで煮汁をかけながら仕上げる。慣れないからちょっと緊張ぎみ? 食べたあとは、使った食器と鍋を洗って片付け、今日のミッションを終了。みな満足げな表情だ。
「男性は家で復習する人が多く、上達が早いんです」と講師の岩城京子さん。
平日午前中のクラスはリタイア後の男性が多め。包丁をほとんど握ったことがない人でも、2~3か月で「週一で料理するようになって妻もごきげん」、「スーパーに行くのも楽しみ」とイキイキした表情だ。
「妻は温かい目で見守って。あとは感謝の言葉を忘れずに。半年で見違えるほど上達します」
■さばの味噌煮の作り方
フライパンに砂糖、みりん、しょうゆ、酒、水、しょうがの薄切りを入れて煮立たせる。さば2切れの皮に切れ目を入れ、落としぶたをして5分煮る。みそを加えて再び5分煮て、万能ねぎを入れてさっと煮る。
■今回伺ったのはこちら
ベターホームのお料理教室
全国17か所で開催。「お料理入門コース」男子クラスは月1回×6か月が1クール。会費2万1384円(6回)+入会金3240円。1回から受講できるチケット制の教室もある。
■他にもある! 初心者男性料理教室
東京ガス料理教室 「男子ビギナーズコース」
1回完結型なので気軽に参加できる。首都圏18か所で開催。開催日はホームページで確認を。直近は3月2日開催の「ジューシーハンバーグの作り方を学ぶ」(場所:東京ガスキッチンランド世田谷 www.tg-cooking.jp)受講料2000円。
※女性セブン2019年2月28日号