早期発見の情報は口の中にある
がんの一歩手前の状態を「前がん病変」と呼ぶ。中城歯科医院の中城基雄院長が説明する。
「舌の表面や横腹、歯肉、頬の内側などが、斑状に白くなる場合を白板症といい、赤くなる場合を紅板症といいます。これらが代表的な前がん病変で、白板症の場合は2~3%、紅板症の場合は10~25%ががん化すると言われています。
最も出やすいのが舌の横腹で、歯や頬などに接触する舌の側面がこすれて刺激されて前がん病変になりやすいのですが、これらも目立った変化ではないのでなかなか気づきにくい」
これら前がん病変の段階で対処することが、口腔内のがん化を防ぐ第一歩となる。
※週刊ポスト2019年3月8日号