「他者承認欲求」は、動画投稿などの奇抜なことをしたり自分を表面的にカッコよく見せたりすることで一時的に満たすことはできるが、すぐに不安やストレスを感じるようになる。その一方で「自己承認欲求」は、自分が本物の実力をつけたり自分の力で実績を上げたりしないと満たされることはないが、この欲求に従って努力していくことで、称賛や出世、名声を得ることができ、モチベーションが上がっていくという自然な流れが生まれる。その結果、強いメンタルを持つことも可能になる。

 不適切動画を投稿する人たちを他山の石として、いまの自分の「承認欲求」が何によって満たされているか、一度考えてみる機会にしてもいいかもしれない。

【※注/マズロー「欲求の階層」説の「第5段階」は、自分の持つ可能性を最大限発揮し、あるべき自分になりたいという「自己実現の欲求」】

◆参考文献:アブラハム・H・マズロー著『人間性の心理学 -モチベーションとパーソナリティ』(小口忠彦訳、産業能率大学出版、1987年)

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