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収納のプロ「部屋すっきり見せるにはメインカラー2色まで」

茶と白で統一された正林家のリビング。麻のカーテン、木の家具など、素材もナチュラルテイストに(撮影/柴田愛子)

 スッキリした部屋に憧れるけれど、結局モノを減らさなければいけないのか? そんな疑問を持つ方も少なくないだろう。これに対して、「いえいえ、毎日の生活を支えるお気に入りのモノたちを捨てずに、それでも圧迫感を覚えさせない心地いい空間作りは、誰にだってできますよ」と答えるのは、包装作家の正林恵理子さん。

 パリで暮らしていた正林さん。そんな彼女が身につけた“モノを美しく見せながら収めるノウハウ”をご紹介する。部屋をスッキリ見せるには、色の統一が大切。

「まず、部屋のメインカラーを決めましょう。室内に色があふれるとごちゃごちゃした印象になるので、基本は2色までに。わが家の居間は、壁の白、床の茶色の2色に統一し、ナチュラルテイストにしました」(正林さん・以下同)

 特に、テーブルやカーテンなど面積の大きいモノは、床や壁の色に合わせるといい。

「テレビやピアノのように、メインカラーと異なる濃い色の家具家電は、部屋のイメージを損なうことがあります。そういう場合は、その色を“差し色”にして、同色の小物を置きましょう。ただし、差し色も2色までがおすすめです」

 正林さんの家の場合、黒を差し色にして、時計の縁、梁、加湿器などに使っている。色を決めたら、家具の配置を考えよう。大切なのは、「抜け感」を意識すること。

「入り口から部屋の奥の窓まで見渡せるように、家具を壁に寄せて置きましょう。家具の高さを揃えておくと、落ち着いた印象になります」

 家具の高さは、天井までの高さの半分以下にすると圧迫感が出ない。高さが揃っていないなら、上に小物を置くなどして揃えればいい。

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