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杜撰な応急措置で歯周病進行、顎が溶け治療費300万円の例も

応急措置のせいで治療費300万円?

 歯が少しグラグラする──そんな歯周病の症状が放置されると、深刻な事態を招く。

 X線画像に写っていたのは、実に奇妙なカットだった。本来、下顎の骨に埋まっているはずの歯根が、完全に宙に浮いている。一体なぜ? 歯周病治療の指導者である、弘岡秀明氏(スウェーデン・デンタルセンター院長)は、その答えを明かしてくれた。

「この患者さんは、他院で歯の揺れを止めてほしいと伝えたところ、揺れる歯を全部連結ブリッジのように接着されたそうです。数年間、この状態で放置されたため、歯周病がどんどん進行してしまい、下顎の骨が溶けて、画像では宙に浮いて見えるようになりました」

 下顎の歯は最終的に抜歯となり、7本をインプラント、歯槽骨再生療法(エムドゲイン)などの治療を弘岡氏が行なった。治療費の総額は、約300万円前後だったという。

 軽度の歯周病で治療を開始していれば、保険診療の範囲内でも十分に完治した可能性がある。

 歯石やプラークを取り除き、歯根部分を滑らかにする「SRP」や歯肉を開いて歯石を取る「フラップ手術」などは、いずれも保険適用だ。抜歯が必要になってしまった場合との金額差は大きい。

◆治療途中で治療費が払えなくなる

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