納豆というと「朝食のお供」のイメージが強いが、薬剤師・栄養学博士の宇多川久美子さんは夜に食べる方がより効果的だと話す。
「血栓は体内の水分が不足しやすい夜中にできることが多いため、予防のため私は夜に納豆を食べるようにしています」
特に女性は大豆製品を積極的に摂るべきだと強調するのは西台クリニック院長の済陽高穂医師だ。
「大豆に含まれるイソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンによく似た構造をしている。そのためエストロゲンの不足で起きる更年期症状を和らげるほか、乳がんや卵巣がんの予防にも役立ちます。私も週に5回は納豆か豆腐を食べます。男性でも前立腺がんの予防に効果的なのです」
同じ大豆原料で、日本伝統の調味料「みそ」は5位にランクイン。
「大豆を発酵させて作った食品だから栄養価は文句なし。そのうえいろいろな食材と組み合わせて食べられる便利さもいい。ただし、みそに含まれるビタミンは熱に弱いので、みそ汁は沸騰させないように。私は火を止めてからみそを溶くようにしています。スティック野菜につけて食べるのもおすすめです」(宇多川さん)
6位に入っためかぶ、13位のわかめなどの海藻類をみそ汁の具に入れるのもいい。早稲田大学ナノ・ライフ創新研究機構の矢澤一良さんが言う。
「それらの海藻類は食物繊維が豊富で、腸内環境を改善し、免疫機能を高めてくれる。海藻には塩分を体外に排出する効果もあるため、みその塩分が気になるかたにもおすすめです」
※女性セブン2019年4月11日号