お風呂に入った後もスーツ姿という生活は窮屈なイメージがするが、生まれた時から皇太子というお立場だった陛下にとっては、それが当たり前なのかもしれない。
織田さんも陛下の「どこでもスーツ」に影響され、テニスをするために御所へ伺う時は、必ずスーツ姿でネクタイを締めていたという。
「私はスーツに慣れていなかったので、どうも堅苦しくてたまらない。すると、陛下は気を回されて、“君はスポーツシャツでもいいのですよ”とおっしゃってくださいました」(同前)
いつでもきちんとされていた陛下のエピソードからは、常に自らを律してこられた陛下の誠実なお人柄がにじんでくる。ご退位後は公務を離れて、リラックスした服装で過ごされる時間が訪れるかもしれない。